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イエール大学の資産運用を参考にしよう!

イェール大学の資産運用を参考にしよう!

現在、日本政府は、資産運用を後押ししようとしているのですが、実際のところ、日本の資産運用環境は欧米に比べ、大きく遅れています。そのことを日経新聞が「資産運用立国に挑む」というテーマで特集記事を出していました。

 

2023年8月23日付けの日経朝刊に「クジラの怠慢、育成弱く」というテーマの記事が出ていました。クジラというのはGPIF、日本の年金を運用する機関です。国民の皆さんの年金を預かって運用しており、約219兆円運用していますが、無難な運用しかしておらず、独立系ファンドやヘッジファンドに投資したり、ファンドを育てるということをやっていないのが現状です。

 

記事によりますと、ノルウェー政府が国のお金で世界中に投資を行い、運用を行っています。ノルウェーは原油が取れますので、その原油で稼いだお金を運用しています。それが約200兆円あります。

日本のGPIFと同じぐらいの規模がありますが、運用スタイルが全く異なっていて、ノルウェーの基金は新しくできたばかりのファンドにもお金を入れています。例えば、去年創業したばかりのトライビスタ・キャピタル」が運用する日本株のアクティブ運用のファンドにノルウェーの基金はお金を入れているのです。

 

一方、日本の年金はなぜ新興のファンドにお金を入れないかというと、GPIFの宮園理事長は、「国民の年金を増やすことがGPFに課せられた使命、運用会社を育成する目的の投資はできない」と説明していますが、これも、おかしな話です。

 

やはり小さなファンド、そして高度な運用手法を持った独創的なファンドにお金を入れないと、高いリターンというのは望めないと思います。ですから、GPIFは、本当に国民の年金をちゃんと運用する意思があるのかというふうに私は疑いたくなります。

実際、GPIFの運用は上記のようなポートフォリオになっています。

債券国内債が25%、外国債券が25%、国内の株式が25%、外国株が25%という基本ポートフォリオを決めており、これから外れないようにリバランスをしながら運用しています。オルタナティブ運用は、直近のレポートを読むとたったの1.4%しかやってないのです。

 

国内債券は日本の国債・社債を中心に運用しています。外国債券は米国債中心になってると思います。

国内株式、これはもう無難な運用、インデックス投資です。TOPIXの採用銘柄を比率に従ってまんべんなく買うという手法です。外国株式もMSCIの世界株価指数に採用されてる銘柄を中心に入れるというだけで、誰でもできると言うと語弊がありますけれども、高度な運用知識がいらない運用手法を取ってるのです。

 

GPIFに電話して「スタッフ何人ぐらいいらっしゃるんですか?」と尋ねたのですが、現在160人いるらしいんです。

運用部門は何人いるかはちょっとそこは分からないと言われましたが、おそらく数十人はいると推測されます。それだけの人数がいて、誰でもできるようなインデックス運用しかできないっていうのは非常にお粗末な世界なのかなと思います。

 

GPIFの問題点は、国が運営しているので仕方ないと言えば仕方ないんですけれども、事勿れ主義で責任の所在が不明確。運用成果が悪くても責任を問われないので無難な運用でリスクを取らない。まさに、今の日本を象徴してるような運用手法です。

 

GPIFは、ローコストのインデックス運用が中心で、誰でもできる運用手法を取っています。この国内債・外債・国内株・外国株に1/4づつ組み入れるポートフォリオは、バランスファンドでよく用いられている運用手法で、証券会社や銀行が個人投資家向けに無難な商品としてよく使われています。

ですけれども、私はこんな手法は個人投資家は真似るメリット一切なし、と思います。私はこれではちゃんと運用してるとは思えません。

では、本当の運用とはどういうものなのか。

イエール大学基金の成功事例をご覧いただき、安定性と高リターンの源泉はオルタナティブ投資にあるということをご理解いただければと思います。

まずは、イェール大学とはどういう大学なのか、世界大学ランキングをご覧ください。

 

1位オックスフォード

2位ハーバード

3位ケンブリッジ

4位スタンフォード

そして9位がイェール大学です。日本の大学はどうなのかというと、東大は39位、京大が68位と圏外です。やはり日本は教育環境も遅れていて、資産運用環境も非常に遅れてるんです。

 

実は、弊社が扱ってるヘッジファンドは、このトップ大学を出たファンドマネージャーが主に運用しています。

 

そういう訳で、弊社で扱ってるヘッジファンドは国内のファンドは皆無で、ほぼ海外のものです。一部、日本株のロングショートファンド扱えるのですが、パフォーマンスが悪く、弊社はお客様には提案していません。

実際イェール大学は世界9番目の大学です。そこがどんな運用するかというと、上記のようなポートフォリオで、

米国株が2.2%、そして海外の株が11.7%、通常の株式は13%ぐらいしかないのです。あと債券とか現金が7.5%で、実はヘッジファンドに23.5%入れているんです。

 

ベンチャーキャピタル、レバレッジバイアウト、あと不動産、天然資源ということで約8割オルタナティブ投資なのです。

現状は4.8兆円を運用するイェール基金は、米国株はたったの2.2%しか保有しておらず、ヘッジファンドは23.5%保有しています。

 

GPIFは規模が大きいので一概には真似はできないと思いますが、全体の1割から2割ぐらいはオルタナティブでやったり、アクティブファンドに投資してもいいのではないかと思います。私は冒頭の日経の特集記事に出ているこのトライビスタキャピタルさん等、日本の優秀なロングショートのファンド、新たに立ち上げたファンド等に少しずつお金を入れてもいいのではないかと思います。

先程のイエール大学のお話に戻りますと、イェール大学は何がすごいかというと、この大学基金の運用を成功させた立役者のスウェンセン氏という方の存在です。(スウェンセン氏は、残念ながら2021年に亡くなられました。)

『イェール大学流通投資戦略』という有名な本がありまして、これは海外の機関投資家のバイブルになってるような本です。

スウェンセン氏は、この本を執筆された方で、1980年代からずっとイェール大学基金の運用を任されて、運用を指揮していた方です。

 

元々は、ノーベル経済学賞を受賞した先生で、「トービンのq」という理論で有名なイェール大学のトービン教授の元で経済学の博士号を取得後、ソロモンブラザーズやリーマンブラザーズで、債券や新しい金融技術の開発に携わっておられました。リーマンブラザーズでは、最初のスワップ取引として知られる、IBMと世界銀行の為替取引を構築したりと、すごい方なんです。

 

恩師のトービン教授に「イェール大学の運用基金を立て直してくれ、大学のお金が増えていないから、なんとかしてくれ!」という風に頼まれて大学に呼び戻されたのです。

 

その当時はリーマンブラザーズの債券部門に在籍し、多くの業績を残し、非常に報酬も高かったのですが、リーマンブラザーズを辞めて給料が8割減ったそうですが、それをものともせず恩師の期待に応えました。その結果どうなったかというと、下データをご覧ください。

このスウェンセンさんが就任した1985年が、大学の基金が13億ドル(約2000億円)だったのですが、2020年には312億ドル(約4.8兆円)になったのです。

35年間の間に大学の基金は年率平均12.4%のリターンを出して増えていって、この35年間で24倍という、すごいリターンを上げたのです。

上の図がイェール大学基金のポートフォリオ推移ですが、2020年時点でオルタナティブ中心になっています。しかし、最初の頃、1985年はどんなポートフォリオだったかというと、その当時はアメリカ株、外国株、そして株式と債券で約80%を占めていました。アメリカ株(Domestic equity)、外国株(Foreign equity)、現金と債券(Cash & fixd income)、これで約8割を占めていたのです。

 

ヘッジファンド、資源(Natural resources)、ベンチャーキャピタル(Venture capital)、不動産(real estate)等でといったオルタナティブは2割もなかったのです。1990年当初はそのような比率だったのを、そこから徐々に通常の株、現金、債券の比率を下げて、ヘッジファンドやベンチャーキャピタル、レバレッジドバイアウト(Leveraged buyouts)というものを増やしていきました。

 

グラフ一番上のレバレッジバイアウトからヘッジファンドまで、全部オルタナティブですが、今は1990年と逆転しています。オルタナティブが8割で、従来型の株や債券などは2割ぐらいになってるという状態です。

 

イェール大学基金のポートフォリオ(2020年)のお話に戻りますと、日本の個人投資家の皆さんは、「こんな高度な資産運用を真似できないでしょ?」とお考えかもしれません。確かに、レバレッジバイアウトやベンチャーキャピタルなどはハードルが高いです。そして個人投資家には向かないでしょう。なぜなら、ベンチャーキャピタルは最低10年間は解約できないファンドが大半です。不動産とか資源は買えますが、レバレッジバイアウト・ファンドも個人投資家はほとんど買えないのが現状です。

 

個人投資家が唯一買えるのは「ヘッジファンド」です。例えば、弊社(証券ライフ)が取り扱うヘッジファンドは、最低投資額10万ドル(約1600万円)から購入できます。ヘッジファンドを個人投資家のポートフォリオに組み合わせることによって、高度な資産運用ができると弊社は考えております。

 

では、日本の個人投資家は一体どうすればいいのか?

 

「世界の優良なヘッジファンドをポートフォリオに組み入れて、資産運用の高度化を図りましょう!そして、リスクを抑えて高いリターンを狙って行きましょう!」というのが答えなんです。

 

証券ライフは、ヘッジファンド専門IFAで、日本では唯一と言っていい、ヘッジファンド専門でサービスを提供しております。

ヘッジファンド専門IFAとして、お客様に最適なヘッジファンドを提案させていただきます。

 

先日、お客様に

「上原さんのところの証券ライフは、日本で唯一のヘッジファンドのゲートキーパーだ、世界の優良なヘッジファンドを日本に紹介して投資家に買ってもらうという非常に稀有なビジネスモデルである」という嬉しいお褒めのお言葉をいただきました。

 

今後も、ヘッジファンドを少しでも多くのお客様に持っていただいて、イェール大学の運用まで行かないにしても、弊社で扱っておりますヘッジファンドでポートフォリオを組んで、リスクを抑えて安定的な運用をしていくということが、これから個人投資家の方にも必要なんじゃないかと思います。

  

GPIFと違って、個人は自由に運用ができるので、今までにない新たな運用手法を取り入れて、イェール大学のようになれば理想ですが、ここまでいかないにしても、10年、20年、30年という期間で資産を何倍にも膨らませることは可能だと思います。

 

リスクを抑えながら堅く、そしてマーケットよりも高いリターンを取っていくヘッジファンドを用いて皆さんにご提案できればと思っております。

 

ヘッジファンドに関するご質問やご相談など、証券ライフにお気軽にお問い合わせいただければと思います。


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