ハーバード大学は、米国株を減らして、ヘッジファンドを増やしている!
今年に入り、米国株を中心に株式市場が大きく崩れています。特にIT・ハイテク。名だたる、主要なIT関連銘柄が大やられしているという状態です。
金融緩和バブルの終了に伴って、実態以上に買われすぎていた銘柄の下落が始まってきています。
以前でしたらPERが50倍とか100倍あっても買われた銘柄が結構ありましたが、そういう銘柄が総崩れという状態です。
「落ちるナイフは拾うな」という相場格言があります。
下に落ちてくるナイフを拾うと自分が怪我をするという意味です。
相場というのは面白いもので、一回ボーンと大きく底をつけないと上がっていかないんです。
ですから、ITやハイテク関連株と言いますのは底をつけるぐらい下がらないと上がっていかないと思っています。
相場格言で、高値をつけてから「半値8掛け2割引き」というところまで下がらないと反転してこないという風によく言われるんですが、
今回の金融緩和バブルの後始末はどうなっていくかわからないですが、一回底をつけに行くのではないかと思います。
ハーバード大学基金は約6.7兆円運用していますが、2018年〜2021年の4年間の間に、米国株を14%まで減らして、ヘッジファンドを33%まで増やしています。背景にありますのはハーバード大学基金の運用担当者が、米国株は割高だと判断して減らしていったと推測されます。
ハーバード大学というのは世界でもトップと言っても過言ではない大学なのですが、
非常に優秀なポートフォリオマネージャーを雇っているんだと思います。
ハーバード大学基金のポートフォリオの推移をデータ化したものによりますと、全体を100%とした場合の投資比率の過去4年間の推移が以下になります。
2018年 2019年 2020年 2021年
米国株式 31% → 26% → 18.9% → 14%
ヘッジファンド 21% → 33% → 36.4% → 33%
大学のお金と言いますのは、教育の充実、設備もそうですし、優秀な先生を世界中から雇わなくてはいけませんのでお金が要ります。
大学の基金をうまく運用して増やしたお金で、世界中から優秀な人材を集めて、世界トップクラスの教育を提供するという目的があります。
教育機関と言いますのは、個人や事業法人などリスクを取れるお金と違って、リスクを大きく取れない、減らせないお金なのです。
ですから世界中から優秀なポートフォリオマネージャーを集めて、かなりの人数で運用体制をとっているんです。
ハーバード出身の経営者は世界中にいますので、その智惠や情報などはあるとは思いますが、非常に堅い運用をしているんです。
何兆円と運用しているんですが、2018年には全体で10%のリターンを出していて、
2019年はちょっと落ちますが6.5%、2020年は7.3%、そして2021年はなんと34%です。
これはプライベートエクイティが未公開株への投資をしていたんですけれどもそれが上場などで、かなり大きなリターンを出していますが、
これはイレギュラーだとは思います。しかし、平均して10%前後ぐらいのリターンを毎年あげているのです。
そういう運用の上手いハーバード大学が、米国株を減らして、ヘッジファンドを増やしているという事実があります。
ですから、ハーバードのポートフォリオというのは、日本の個人の投資家の方とか、事業法人、財団の方とか、
日本の投資家が非常に参考になるデータだと私は思っています。
金融緩和バブルの終焉ともに、今後の波乱相場では投資先選びはなかなか難しくなってくると思います。
今後の戦略としては、ヘッジファンドをコアに据える戦略が一番良いと考えます。
「この波乱相場はまだ始まったばかりですから。」
ヘッジファンドのように買いだけではなく売りもする、というようなものを持っておかないと
この波乱相場は乗り切れないのではないかと思っています。
一般的な投資商品というのは買いのみなんです。そういった商品を持っている方はポートフォリオの見直し、
運用先の見直しをされた方がいいのではと私は思います。
世界的に投資先というのが難しくなってきています。
短期では、NYダウが1000ドルぐらい下がった時にリバウンドを狙いにいくとか、短期勝負はありだと思うんですけれども、
相場が落ちる時というのはすぐ逃げないとすぐやられますので、非常に難しくなってきていると思います。
買いのみの長期投資は、今後、難しくなってくるのではないでしょうか?
米国株を買うだけ、普通の株が入っている投資信託を買うだけだと、なかなか難しくなってきていると思います。
だから、「ヘッジファンド」なのです。
このような厳しい投資環境下で堅い運用商品を探していらっしゃる方は、
是非、「ヘッジファンド投資」をご検討して頂ければと存じます。
証券ライフでは動画やHPなどで発信し続けていますが、「ヘッジファンド」自体は、まだまだ知られていません。
「ヘッジファンド」を用いて、日本の投資家の方々が、安定した資産運用、リスクを抑えて堅くリターンを取りに行くようなポートフォリオの提案をさせていただきたいと思っております。
証券ライフでは、業界トップクラスのヘッジファンドのラインナップを取り揃えておりますので、
お気軽にご相談頂ければと存じます。