昨日、日経朝刊にユニクロの折込チラシが入っていた。
昨日チラチラっと眺めたら、欲しかった商品が安くなっていたので、土日に顔を出してみようと思う。
思い返せば、学生の頃も日経をとっていたが、
25年前も新聞折込にユニクロのチラシが入っていたと記憶している。
アパレル企業で、これだけ長期に渡ってそれも継続して、折込チラシを入れている企業はあるだろうか?
確かに、洋服の青山や、しまむらなども企業も折込チラシを入れているが、日経新聞までチラシを入れているのはユニクロぐらいだろう。
ランチェスター戦略では、事業の成功要因は、「商品三分に売り七分」と言われている。
つまり、事業の成功要因は商品の良さより、広告・マーケティング・セールスの方が7割を占めるということである。
新聞を購読する人が減ったとはいえ、2020年で一般紙の新聞は、3245万部発行されている。
つまり、日本の人口1億2400万人の約1/4が紙の新聞を購読している。
新聞をとっている家には、当然家族もいるであろうし、2020年の日本の一世帯当たりの人数は2.4人なので、日本の人口の約半分は、紙の新聞に触れているということになる。
ということは、ユニクロは日本の人口の約半分に、毎月セールスを行なっていることになる。
折込チラシの広告費用も膨大だが、それに余るほどの売り上げと利益を獲得している。
ちなみに、ユニクロの直近の売上は、
2021年8月期予想で2兆2500億円で、国内売上比率は57%なので、日本で1兆2825億円を売上げていることになる。
この日本での1兆円の売上げが、ユニクロのグローバル展開を支えてきて、今や全売上の43%が海外での売上である。
ユニクロのたゆまぬ商品開発はもちろんのこと、長期にわたる地道な折込チラシが今のユニクロを創り上げてきたのだと私は思う。