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ファンドラップの真実

結論から申しますと、ファンドラップはおススメできません。

 

投資初心者を除いて、買う意味はないでしょう。

 

なぜなら、6000本近い公募投信があるなかで、

ファンドラップは、ほんの少しの専用投信しか選べないからです。


組み入れて欲しい投信を選ぶこともできないのです。

 

加えて、野村のファンドラップを例にとりますと、信託報酬以外に、毎年0.7%~1.7%のコストがファンドラップ管理料等の名目でかかってくるのです。

 

これに信託報酬を合計すると、毎年1.4%~3.0%のコストが毎年かかってくるのです。

これは、パフォーマンスが良くても悪くてもかかってくるので、損している場合は本当に大変です。

 

選択の自由度がない上に、高コスト。

このような商品になぜ皆さん投資されるのか理解に苦しみます。

 

ファンドラップのメリットとしては、

 

①投資初心者にはお任せにできるので楽である。

②大損をする可能性が低い。

 

が挙げられます。

 

インデックス投資に近い投信がメインになるので、大損可能性は低いかもしれませんが、大儲けする可能性も低いのです。

高コストに係わらず、高リターンが期待できないファンラップは、まったくもって不可解な商品です。

 

ファンドラップのデメリットを挙げると以下の三つです。

 

①投信の選択肢が少ない(10~30本)

②コストが高い

③パフォーマンスが見えづらい

 

③のパフォーマンスが見えづらいに関しては、

ファンドラップに投資する際はあくまで過去のシュミレーションに基づいて将来はこのようなパフォーマンスになるでしょうとのことです。

 

しかし、あくまで過去のシュミレーションであって、今後どうなるかわかりません。

 

まして、リーマンショックのようなことが起こった際に、すべてキャッシュポジションにできるのであろうか?

 

超安全型のポートフォリオで日本債券運用に変更したとしても、日本はゼロ金利である。

毎年1%以上のコストがかかってくるので、置いておくだけでマイナスになる。

 

ファンドラップとは結局のところ、証券会社が安定収益をつくるための箱にすぎないと思います。

 

証券ライフは、今のところファンドラップは一切取扱う予定はありません。

なぜなら、お客様にとってメリットがないからです。

 

アメリカではRIAという、投資一任勘定で口座を管理するアドバイザーが増えていますが、

それは担当者の裁量で株や債券、投信を自由に組み合わせられる口座なのです。

 

RIAとはRegistered Investment Advisorの略で、

投資顧問の資格で個人向けに一任運用も含む証券アドバイスを提供し,

預かり資産に応じた残高手数料等を得るファイナンシャルアドバイザーのことです。

 

米国では、今、私たちのような独立して金融商品の販売を行うIFA(独立ファイナンシャルアドバイザー)と

一任運用も含む証券アドバイスを行うRIAを組み合わせたハイブリットRIAが急速に増えています。

 

日本も法改正によってアメリカのRIAのような仕組みができれば、証券ライフも取扱いたいと思っています。

 

下記の動画で、なぜファンドラップを買ってはいけないのか、もう少しわかりやすく説明しておりますので是非一度ご覧ください。