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玉虫色のアベノミクス第二弾

アベノミクスの第二弾が発表されたが、 安倍政権発足当初に出された 三本の矢が消えてしまった!

 

特に重要な三本目の 大胆な規制緩和が無くなった。 従って、今後は株安の方向に 向かっていくと予測する。

外国人投資家は大きな変化を好む。


特に経済成長を阻害している規制や 税制などのシステムが大胆に 変わることを望んでいる。

2012年~2014年に外国人投資家は 20兆円もの日本株を買い越した。それは、アベノミクスで日本が変わる! と感じたからである。

 

日本がまた元に戻ったと感じれば、 無言で日本株を売りに来るだろう。

 

自民党は長期政権による安心感から 旧来の自民党に戻りつつある。

 

規制という名の既得権益の保護と 政治家自身の保身の構図である。

 

どこの世界でも一度掴んだ地位や 既得権益は手放したくない。 そうなるとどうしても保守的になってしまう。

 

投資とは冒険であり、夢であり、 これからもっと良くなるという期待である。

 

今回のアベノミクス第二弾には夢がない。

 

日本全体が保守的になっている限り、 経済成長の目標は達成されないだろう!

日本全体の株価が上がるには純利益が伸びねばならない。 企業の活動を邪魔している規制を減らし、 企業が効率よく伸び伸びと仕事ができる 環境を提供することが一番の成長戦略だ。

 

つまり、規制改革である。

 

日本は戦後の規制や法律が そのままになっている分野が たくさんある。 理容師と美容師の問題などは氷山の一角で おかしなことが山ほどある。

 

安倍政権はそういった岩盤規制を一気に壊す特命チームを作って、 「2020年までにおかしな規制ゼロ!法人税20%!」を目標に掲げれば 日本は買いである。

 

そのような変化がない限り、テーマ性のある個別株や 業績の良い会社、配当の高い会社を安値で丹念に拾っていくしかない。

また、日本株の小型株を厳選したファンドも面白いと思う。